愛しさがそっと哀色に染まっていく 忘れないように スカートを揺らして 宵闇にお似合い 折り紙みたいな街を行く 滲んだ街灯が何も言わなくて困る 所詮はただの感情論でしょ なんて拗らせては飲み込んだ 軽薄な表情で踊る花のように 軽やかに咲いて 未練なく散って 色褪せよ いっそ眠れ 純情 愛しさがそっと哀色に染まっていく 忘れないように 水たまり散らして 花風に月影 追い掛けるように背を向け 惜しまれつつ逝った 季節ごとあなたを呪う 薄花色した夜に眠ろうよ さよならばかり擦れた感傷 逝くあてもないの 哀情が募っていく 溢れないように 鮮やかに咲いて 人知れず舞って 短夜にそっと馴染む感傷 優しくしないで 哀色に縋っていたい 花めけ 全部 満開に咲いて 未練なく散って 色褪せよ いっそ眠れ 純情 愛しさがそっと哀色に染まっていく 忘れないでいて