君が昼休み口ずさんだ歌をちょっと 聴こうとした 無造作に絡まったイヤホンが 僕の首を締め付けた これは僕が仲間と奏であって心を 折った歌だ もうなんだか 胸がざわざわざわついて 止まらないな あぁ みんな何してるかな? って再生ボタンをタップした 「ロックな歌はどこなんだ? ロックな歌はどこなんだ? くよくよすんな前を向けよ やりゃできんだろ俺達ならば ロックな歌はどこなんだ? ロックな歌はどこなんだ?」 くよくよすんな前を向けよ って手を離して歩き 出したんだっけ? 帰りの電車に揺られながら 隣の会社員を見た あいつらも似合わないスーツを 着てやっているのかな 君が昼休み口ずさんだ歌がどうも 離れなくて 置いてきたはずのものがふつふつふ つと疼き出した エンジニアになったあいつは これで良かったと言っているらしい 営業をしてるあいつも これで良かったと言っているらしい 僕だってそう放ってさ もうお前らと 共に笑いたかったけれど どうして どうして どうして 頭を離れないんだ あぁ ロックな歌はどこなんだ? ロックな歌はどこなんだ? あの時歌った見せかけの恋歌も 嘆いた言葉も 今なら 今なら・・・ 「ロックな歌はどこなんだ? ロックな歌はどこなんだ? くよくよすんな前を向けよ」 ってそんなのもう聴き飽きたよ ロックな僕にノックした 君が歌ったその声が くよくよすんな前にいけよ って胸を突き刺した 気がしたんだよな