取り逃がした喜びの 売りさばいた幼気の 知る由もない俺の運命 振り乱した黒髪の まき散らす甘い匂いの 気のふれた踊り子の様で 哀しくはないよ 負い目なんてないよ いつだって心は満たされて 好き勝手やってさ 覚えが無くてさ いつだって辺りは焼け野原 転ぶ欲望の速度に 捕まえた腕の力 振り向くより速く仕留めて 崩れだした君の虚像 剥がれ落ちた俺の虚像 泣き笑いがまた変拍子 十六の頃に 破れたブラウス あの日暴いた 全ての嘘 憎たらしいけど 紛らわしいけど 何故か切ない 君の姿 哀しくはないよ 負い目なんてないよ いつだって心は満たされて すがり合った月の夜に いなくなって砂埃 少しばかりあと引きそうだ あと引きそうだ