冬の空 独り 見上げれば ふわり 掠れた声が鳥を撃つ ほんの少し泣いた その跡が冷えた つづら折りの坂道 転がって 突然に消えた 疲れた笑顔 よじれた瞳は 譲れない愛の強さと 今ごろ気付いた 君は季節のない場所でどんな空を見るの? ここは白い雫あふれ消されそうだよ 空っぽの心を埋める氷の風 降り止まず 今は雪でさえも 遠い温もりのよう 勘違いのはずが いつしか答えになってしまった 君の行く先も… ありふれた日々に留まって ただじゃれあってた あの瞬間を懐かしむのは 臆病なのかな? 君は裸足のまま一人 飛び出して行ったきり ぽつり残る靴は 二度と歩き出せずに 空から舞い降りた白い雫に埋もれてゆくよ 誰か拾いあげて… 声にならないままで 君は冬の雫連れて 僕の空に降りた あれは決して夢や幻なんかじゃなくて 凍てつき澄み渡る空へ はぐれた白いカケラよ 遠い君の元へ届けと祈りを乗せ