仮に君が今嘘をついたなら 海はとっくに渇れているのだよ 世界が少しずつ狭くなり 僕は言い訳もできないでしょう 暗い部屋に咲く花のように 深く乾いた呼吸が夜に溶けていく 時刻は月を追いかけるには手遅れで 今はただ君を見ていたい 涙を伝う頬の輪郭で 優しくなれる気がしたんだ 光をあげよう いつもと変わらない景色の中で 僕らは 今生きるのをやめたりはしない 瞬きする度に 瞑る瞬間の景色が恋しくなって 俯きがちな君を目の前に 記憶を辿る僕はまだ知らない 今はただ君を見ていたい 涙を伝う頬の輪郭で 優しくなれる気がしたんだ 光をあげよう いつもと変わらない日々の真ん中で 生命を始めるこの星で 僕のお腹は空っぽなんだ 光をあげよう いつもと変わらない景色の中で 僕らは 今生きるのをやめたりはしない 僕らは 今生きるのをやめたりはしない