冴えないピースサインを ただぼーっと眺めていた 未だにロック画面は 2人初めてのプリクラ 夜を求めた彼からの 連絡は来ないままで もっと早く泣いとけばよかったなあ 笑えてもいなかったけど 栞を挟む代わりに ページの端に折り目をつける 彼の癖は許せないまま いつか別れる日をできるだけ遠くに 伸ばしてきたけど 好きな気持ちが"どうでもいい"に なっていくのは悲しいね 笑うとかわいいだけのあの子の 重たい部屋から 匂いを必死に落として 帰ってくる彼を想像する たまには彼の気持ちを 確かめるように 蛍光灯の紐を引っ張っていた 思ってたよりも遠かった コンビニまでのあの道は 今じゃもう結構慣れたから 2人はきっと永遠になれた気でいた そんな気がした いつか別れる日をできるだけ遠くに 伸ばしてきたけど 好きな気持ちが"どうでもいい" になっていくのは悲しいね