透明な僕

歌詞

いつの日か見た夕日のように漂い 輪郭さえ溶けて見えなくなっていた 悲しくはないと自分を騙していても この暗く暖かい色に染まっていく 轍に沿って進んでいるだけの僕は 知らない扉を開けるような日々を 本当はずっと求めていたはずなのに いつの間にか忘れていった 今日も心を埋め尽くすノイズに 気付かない振りをしていた 何色にだってなれる僕は弱虫で 嫌われないように染め上げていた いつだってこうやって 自分を隠して背景になった 透明な僕の本当の色は 「誰からも愛されているあいつは 良いよな。 苦労もしないでさ、 欲しいものを手に入れて。｣ 本当は分かっていた 誰よりも努力をしていた ただの妬みでしかないんだと 心を揺さぶるあの歌声のように 僕だけの色を探していた 何色にだってなれる僕の未来は 今はまだ誰も知らないから いつの日か見つかった その時、君みたいに笑いたい 透明な僕の本当の色で 何色にだってなれる僕は未完成だ 響く鼓動、今踏み出す一歩も いつだってこうやって 臆病な心を照らすのが 透明な僕の本当の色だ