幸福な生涯とは? 元来、私には自殺願望という 名の付く衝動は備わっておらず、 恥の多い人生を送ってきたという 自負も持たない訳でありますが、 其れ故か途方もない虚無感に 襲われることも多々御座いまして、 どうにかこうにか此の生活を 保ってきたわけであります。 合掌 背中を這う水 本来、私とは承認欲求という 名の付く激情の塊にすぎず、 煩悩の導くままに命を 紡いできただけなのであります。 立ち退く血液 視界を奪った涙 きらきら 透明な硝子を曇らせた くらくら 気圧される 誠心誠意の虚しさ背負った 運命 ひとりだけ機械になって 大切なものを担って 頭だけがHighになって やがて私灰になって 危うげな支配を絶って そうやって生きてきたって 土に還るだけなのって ただ悲しい結末って 簡単に決めつけないでよ 意志と裏腹な記憶 ふらふら 脳裏を掠める罪の意識 ゆらゆら 凍らせて 視界を奪った涙 きらきら 透明な硝子曇る くらくら 苦悩の花は ただ狂い咲くだけだったよ 実を付けることなんてないのにね ごめんね