気づけばどれだけ 逃げてきただろう ないな ないな もう見えやしないな 傷つきそうになったら 走り出してた ないな ないな 逃げたかったんじゃないな ずるさも不器用さもプライドも純粋な弱さも 覗かれたくないのに どこかで わかってほしくて 追いつけないんだ その背中に 君は遠く先を行く 足りないところを見つけては いつの間にまた 目を逸らし 走り続ける 醜い本音でも 言ってしまえなんて ないな ないな でもありなのかもな やさしさもお世辞もおだてるのも社交辞令も いつだって饒舌でいられるのに 頭の中では 追いつけないんだ その背中に 君は眩しく光る 日陰を選んで 走っても 追いつけるはずないと知っても… その後姿を追いかけるうちに気づいた 君はまるで逆さまの僕 理想の影だって