雨が降っている 外に出るわけもなく 一昨日観た映画の続きを眺めている 景色は変わる だけど視界は変わる事も無く過ぎる 音も無く過ぎていく 出口の無い部屋に居るような 妙な気持ちで 神妙な面持ちで ひとり テレビは無いんだけど いつもは静かなのにな もう、今日はうるさいな ほんとさ 夜明けを待つ僕らは 歌を唄おう きっと誰もが待ち望んでいる その日まで 駅の喫茶店 通り過ぎるだけの 日々にはもう慣れて 喉が乾いて家に帰る 特別な日ばかり過ごしていた そうだったんだな 笑っちゃうよな あははは、は 綺麗なものを見た次の日 空いた心がふっと 虚しくなる様に ぽつり 綺麗でもないあの海さえ 恋しくなってしまった 濁っていたのは僕だったかな 夜明けを待つ僕らは 歌を唄おう きっと誰もが待ち望んでいる その日まで どうか安らかに 穏やかでいよう 歌を唄っていよう 誰もが待ち望んでいる その日まで