ドアにもたれて軽くまぶた閉じれば 振り返る一日に何故かため息が 揺れる 些細な失敗を挫折と決め 付けるたびに 車内吊りの広告に自分の逃げ道探し 出す 通り過ぎる風景に何かを見過ごして 行くようだけど たどり着くべき場所なんて 誰にもわかりはしないのさ 電車に揺られて 電車に揺られて 黒いガラスの向こうに我儘に夢を 描くのさ 電車に揺られて 電車に揺られて スモッグの雲に咳込んでる 月の夜空に口笛を響かせよう ホームの向こうのどしゃ降りの雨が 錆びたレールに弾かれて くすんだ空に溶けてゆく 夢を彷徨う僕の熱い体に -100℃の冷めたナイフが突き刺さる 子供のころは田舎まで トンネルの数を数えながら 数え切れない優しさに気づかずただ 包まれていた 電車に揺られて 電車に揺られて 薄っぺらな愛を脱ぎ捨てて 終わらない夢を描くのさ 電車に揺られて 電車に揺られて 星の石畳突き抜けて果てしなく 続くこの空を飛び回れ 不安と希望にいつまでも 揺られながら僕の旅は続いてく 電車に揺られて 電車に揺られて 黒いガラスの向こうに我儘に夢を 描くのさ 電車に揺られて 電車に揺られて スモッグの雲に咳込んでる 月の夜空に口笛を響かせよう