小雨が窓をたたく日曜日の朝は 一人になったことをまた思い出す 君のいない朝は こんなにもさみしいものですか いつも君と二人の朝は 踏み切りの音を数えながら すこしづつ明けていったのに 君を忘れるために 街へ出てみたけれど 君の思い出に出会ってしまう 電車道に沿って 咲いてる名も知らぬ花の色は あの日の君の口紅と同じ 淡いオレンジ色してる 陽に焼けた君に似合ってた あの日から毎日の何気ない 出来事も 君を忘れてゆく歴史のひとつ 夏のにわか雨が 乾いた砂にしみこむように 秋はすぐに通り過ぎて 君のいないこの冬は どこまで寒くなるのだろう