雑踏抜けて 排気ガス呑み込んだ 信号待ちに鳴るサイレン 街宣のカルト 救われたくて喚いてんじゃん 想像よりも 退屈な世界で 義足にも慣れたステップ 通り雨を呼んで 春の気配にキスをしようよ 傘を回して雨に唄えば 映画みたいに街は光るぜ 言葉はもう要らないでしょう? 手を取って踊ろう 気付けばいつもポップミュージック 背骨の奥ではじけた粒が からだ揺らしてポップミュージック 今、空を飛べそうな気分。 散々見下してきた時代も 哲学じみた憂いも コインロッカーに 預けたまま古くなった 計画は狂って破綻してんだ 悪い夢のリフレインに 非常ベルは鳴って 目配せをして笑い出すのさ 夜を延ばして踊り明かした 雨に打たれて気が晴れるまで 誰も奪えやしないでしょう? ぼくらは此処さ せ~の! 最終列車、声を上げて 街は微睡み出す リップシンクがバレて頬染めた 君のこと、眺めていた。 まだ終わりにしたくないよ 遥か向こうの世界でだって ぼくら出会って恋に落ちるだろう 針を落として、もう一度 朝まで踊ろう そして傘を回して雨に唄えば 映画みたいに街は光るぜ 言葉はもう要らないでしょう? 手を取って踊ろう 気付けばいつもポップミュージック 背骨の奥ではじけた粒が からだ揺らしてポップミュージック 今更でも。何度でも。 いつか思い出してよ、この夜を。 消えたくなった透明な朝に。 君と踊ったポップミュージック 今更でも。何度でも。