形骸した空の僕が 初期化して覚ましてあげるから 腕に残るノイズもその問いも すぐに消えるから 灰色の部屋に 同化した植物の群れと 白く光るライトが 行方のない君を奪うから さよならはまだ残している 消えたものに意味を問うから 今までの見せずにいた温度を映して 君の声で満たしたいのに 僕は手を伸ばせないから 今までの見せずにいた本当を映して 開いた傷口に堕ちる僕をどう 思うの? 空を切るように伸ばす蔦が 首に咲いて だからこの温室でただ時間を 君と過ごしているみたいに 感じて、痛くて さよならはまだ残している 消えたことを留めてるから 今までの触れずにいたものを移して 言葉だけじゃ届かなくても 君の目のその細部まで 今までの見せずにいた温度を移して