口伝えに聞いた 幽かな 記憶の絵空事 お姫様が 守護天使と 虹を渡る 反転した泣き顔 鏡越し 私は今 まるで 怖いくらい 同じ姿 白いドレス いつしか 発芽しても 発色しても 発光しても 誰も皆 お迎えが来る やがて 裁きに遭うのでしょう 何かしら 成し遂げる事もなく 私もそうだよ 私と同じだね 私は信じてる 私にも視えるから 太陽が 少しずつ近づいて 灼かれたとしても 弥く 醒めない夢 見ていたい 誰しもが無力と 知らずに 希う 未来を 祈り込めて 言ってみせた 畏れもせず いつしか 共鳴しても 共振しても 共感しても 人は皆 失うばかり 報われぬと 嘆くのでしょう 何ひとつ 赦し合う事もなく 私はそうじゃない 私とは違うね 私は信じない 私には視えないから 愛無き 茫漠の霞へと 向かうよ さよなら いつか 違う誰かを 愛しても 私もそうだよ 私と同じだね 私は信じてる 私にも視えるから あなたもそうでしょ あなたも同じだね あなたを信じたい あなたは私だから 太陽が 少しずつ近づいて 灼かれるのでしょう 例え 違う神様を 信じても 有りもしない 七色の寓話でも 信じてみたい