荒野の空に風は流れて 過ぎた月日の音を運んだ 指の隙間に星を透かして あなたの眠る場所を探した 哀れみなど要らないから 優しい手を 風に靡く草葉の様に そっと伸ばしてくれ 求めたのは他でもない あなたのその笑う姿 やわい頬の温かさを 指で辿る髪の色を 忘れる事の無い様に 微睡む月は雲に霞んで 木々の形を淡く照らした 遠い昔に刻まれたもの 記臆の中に残る寂しさ 物語が終わろうとも 彼等はまだ 生きて行くの誰も知らない 辛く悲しい道を 短い旅のその中で あなたの何に成れただろう 聞こえたなら応えてくれ 戻ることが無いとしても あの日の様に優しい声で どんな声で叫ぼうとも 叶わぬものは叶わぬまま 何度生まれ変わればその 心に気付く事が出来たろう 求めたのは他でもない あなたのその笑う姿 やわい頬の温かさを 指で辿る髪の色を 今も確かに覚えている