ひぐらしの声が遠く聞こえる 夏の余白を染めた君の声 月日を戻して想ひ運んで ひゅるりくるり風車 観月の賑わいは泡沫にほだされて 青き秘の高鳴りを捨てたはずなのに ふと君の面影ばかりを捜してるんだ 打ち上がるヒカリ宵に溶けた 夜空を彩る閃光花火 咲いては散る儚さ抱きしめて 想ひを寄せてた君の隣に今は誰が居 るのかな 恋焦がれラムネ瓶 うやむやに押し込んで とらわれたビー玉を僕に重ねてた 神社の境内「はぐれないでね」夕凪 は語らずに影遊び 触れては消えてく揺蕩う心 君の灯りはいづこへ たまや…かぎや…ぽたぽた恋かがり たまや…かぎや… 夜空を彩る閃光花火 咲いては散る儚さ抱きしめて 夏が来る度に君の心の何処かに僕は 居ますか ひと夏の君は閃光花火 連れ去ること勿れと月の船 別れも言えずに指から零れ落ちた想 ひよ咲いて ひと夏の君は閃光花火…もう一度だ け… ひと夏の君は閃光花火…