今でも思い出してしまうよ 外套しまって 出掛けると 二人で暮らしてきた あの街の桜並木を 今日はなんだか見てみたくなったな 今でも思い出してしまうよ 涙のせいで頬につく花びら 取りたくてもなかなか取れない 戻りたくても戻れない 二人で暮らしてきた あの街の桜並木を 春の嵐が連れ去っていってしまう 季節がさらって 君は遠くの街へと 歩いていく 振り返ることなく またいつか会えると 強がって笑うよ 君が季節を歩けますように 一人でドアを閉めた 部屋の隅 積もる 寂しさを 春の嵐よ 連れ去ってくれないかい 桜の見える街 季節変わって青めいた街 染まれぬまま歩き出した 繋いだ手は離さないで ずっと二人で居ようなんて 守れそうにない約束は しない方が良かったね 「さよなら、どうか幸せで。」 笑って言い終えるその前に 零した涙と一緒に 桜の花びらが舞って いつか涙も乾いて 新しい花びらが咲いて