ためいきをひとすじ 紅茶に浮かべれば 声もない別れの合図 キラキラと飛び散る ガラス細工のよう 愛し合う心のエピローグ ランプライトが揺れる ともしびに誘われて 昔テーブルの下で指を そっとからめあった部屋へ もう弱い女になって あなたを見つめる 涙知らずの頬が濡れて 別れの話のあと 又抱き寄せられて きわどいの線の上踊る ロウソクの炎の芯を指で消した あなたの痛みならわかる マッチ箱からひとつ 点けては消しながら 顔色を読むのもいいわ ランプライトが消えた 心だけよろめいて そうね 話の続きはあとで 朝はまだまだ遠いから もう弱い女になって 瞳を閉じれば 恋のはじめの夜に戻る 別れの話のあと 又抱き寄せられて きわどいの線の上踊る