昨日牛乳を飲みすぎたので 牛が見ていたはずの夢を見て 起きると ぼくのおなかの上で 死んだまんま眠ってる猫 きみにあげないばち あたって きみを死なせたばち あたって ぼくのお腹がなってる ごろごろごろごろ泣いてるよ きみがおとなしく 目を閉じて丸くなっている ぼくはそのとなりで おいしそうに牛乳飲んでいる なんにもしてあげないぼくと なんにもほしがらないきみは 生きているヒトと 死んだふりしたネコだよ 生まれてはじめて きみが火だるまになってる 火事場の馬鹿力で 生きかえらないかと思う ああ1人になっちゃった僕らの 夕食の時間だよ だけど いくら台所さがしても どこにもなんにも見つからない