鉄と蒸気に濡れた街を 狂いのない建築を 緑の瞳を覗かせて動きを見る 簡単な木組み 植物の窓から 切り抜いた世界をありったけ それも殆どは 飽きてしまうわけで あとはただ雲を眺めてる 花屋の入り口立ち止まって 寡婦が花束品定め 白昼堂々与太話に花を咲かす つまらない話と貼り付けの笑顔が 変わる代わるに流れてく それも殆どは 飽きてしまうわけで あとはただ雲を眺めてる 色付きの硝子 陽ざしに透かせて 塵や空気を抜けて虹を描く この部屋には何が溶けてるの? 冷めたスープの海が揺れている