僕は走る風を切って地平線を 睨んでいる 燻るような西陽に身を焦がして 両手を振り土を蹴ってハイピッチで 進んでいく 決めきれない迷いを断ち切るように 黄金色の砂埃 纏わりつく濡れたストライプ 夕映えアフタースクール 君がこっちを見てる 絶好のチャンスボール 豪快に空ぶった 舌を出して 君はちょっと苦笑い 小さく手を振り去ってく 少女は目を瞑ったまま戯曲を 口ずさんでいる 勝負の日がもうすぐ近づいてる 腹式呼吸 息を吐いて 屋上に寝転んでいる 給水塔 東へ影を伸ばす 奇跡的な鉢合わせ 止まる呼吸 渇く唇 夕映えアフタースクール ただ君が好きだと それだけの台詞が永遠に言えなくて 舞台度胸 塵のように消えてく 誤魔化す演技は持ってる あらかじめ与えられた立ち 位置はどこにも無いけど 夕映えアフタースクール 掴み取りたい夢 1mmでも君の力になれ 夕映えアフタースクール 会心のスイングで 振り抜いた打球は雲またぎ 飛んでった フェンス越しの君は静かにただ 大きく手を振り去ってく