悲しかったんだろうか いやそれもあるけど そんなに単純なものじゃない ため息用に吸い込んだ 空気は湿ってて さよならに換えても曇るんだ 目印を言い合ってみたら 違った駅に降りたみたい だから2人はすれ違わない 間抜けで笑うしか くしゃみのように抑えきれない 言葉や素振りひとつに 移されないように君は 予防していたんでしょ ポカポカして気持ちよくて 救われていたのに 私だけにしか意味を持たない 「好き」だったんだね 56段のぼって402号室 あなたの生活はそこで続いている 誰かに頼らなくても 割と忙しく 多分元気にやっているんだろう 形に残るものなんて あんまり持っていないけど 毎日些細な瞬間に あなたといた時の自分に会うよ 笑って泣いた時間やその他多々諸々 私が私のために 選んでただけなのね だから一層 文句や理想がゴミでしかないこと 身に染みるんだよ 跡形もなく燃え尽きてしまえ 立ち直るって感じじゃない 薄れていくのを待つだけ すっと一息つく間もないくらい 誰かと何かで隙間埋めて ごめんねとか言い合って 向き合ったつもりでも 背中合わせにしかならない それぞれの帰り道 ポカポカして気持ちよくて 救われていたのに 私だけにしか意味を持たない 「好き」だったんだね 言葉だったんだ 「さよなら」でさえも