あの日の夏を思い出す 薄く光った空に混じる蝉の声 あなたから届いた一通のメール 今日の花火一緒に見ようねって 少しでも可愛くなりたくて なんども私を見返した 夏が来たと告げる 祭りの音が 早歩きする私のカランコロンも 蝉の声に混じるの 昨日の雨の匂い残る 癖っ毛な私にとっては天敵だけど 今日だけ私は失敗のない 私を演じきる 女優顔負けの 雨上がりの湿った空気も 今日だけは好きになれそうで 夏が来たと告げる 花火の音が あの公園の時計の下で待つわ 浴衣を揺らす私 夏が来たと告げる 花火の音が 息を切らして少し照れた顔をする ごめんとあなたは言う 街を包む光が 私に勇気をくれたんだ 想い重なる二人 夏の夜に 咲く花がよりいっそう 愛しいの 大人になると忘れていく もう一度あんな恋がしてみたいの 想い重なった二人 夏の夜に 咲く花がよりいっそう 愛しいの