ネオンの街 人混みの中 香木のにおいが誘うみたいに漂って る 知らない言葉で笑い 騒ぐ人びと 土産物屋の仮面がケラケラと笑い 帰りのフライトが近づいているのに わたし何をしてるのだろう 夜明け前の 浜辺で一人 遠くでフルーツ売り 波乗りたちが風を待ってる 素足で水を感じて 右手で掴んだ 砂が指からこぼれてサラサラと舞っ て 帰りのフライトが近づいているのに わたし何をしてんだろう 朝焼けが残酷に美しく 滲んだまま映っていた ホテルの部屋に書かれた [ようこそ楽園へ] この地がそうならどうして切ないの 誰も知らないところで 飛行機のチケットを燃やして タバコにそっと火をつける