クジラ雲

歌詞

だいたい気づいてた 大人には 曖昧と嘘が必要で 間違いを見つけても 知らないフリをするんだ バイバイ気づかないで 大人びて 会いたいの反対 バカみたい 難解な駆け引きで 人を量ろうとするんだ 胸がチクリ 痛くなるたび 少しずつ膨らんでゆくんだ 誰か止めて 私を止めて 大人になってしまうよ 行かないで 街と空の狭間 君といたはずの歩道橋 色褪せたラクガキと 私はここにおいてけぼり クジラ雲の下 私の知らない 君と光る歩道橋 君が今 多分 近づけば 私 今 多分 大人になるんだ 兵隊のマスゲーム 学校も体裁ばかりの 先生も迷彩の服着てさ 本音を隠してるんだ 頬にポタリ 空からポタリ 曇る心 水玉模様 知りたいのに知りたくないの 瘡蓋 斑模様 うんざりだ ビルと影の狭間 もう誰も来ない秘密基地 忘却の約束と 私はここに ふきだまり クジラ雲 唸れ 少し背の伸びた 君と走る歩道橋 君に手を引かれ 雨の中 私 今 多分 大人になるんだ 君の前で私少しズルくなってしまう 小さく握り返した 雷鳴のせいにして 行かないで 街と空の狭間 君といたはずの歩道橋 色褪せたラクガキと 私はここにおいてけぼり クジラ雲の下 私の知らない 君と光る歩道橋 君が今 多分 近づけば 私 今 多分 大人になるんだ