木枯らしに襟を立て 街角でひとり 鈍色(にびいろ)の空の果て 心を誘う 国境を越えるのは 明日になるだろう 思い出は黄昏に 燃やしてゆくさ 孤独は卑怯の 言い訳なんだよ 許してくれとは 言わないさ 恨(うら)んでもかまわない 泣けば泣いただけ 冬枯れのヴィオラ 胸を破(やぶ)いて 響くさみしさ 耳を塞(ふさ)いで <♪> 星が降る石畳 声のない広場 懐かしいDoor(ドア)の色 すべてが夢か 慰めのくちづけじゃ 幸せもつらい 行き止まる 若さだけ 責めればいいさ 涙は心の 逃げ道なんだよ 愛していたとは 言わないさ さよならも残さない 泣けば泣いただけ 冬枯れのヴィオラ 胸を破(やぶ)いて 響くさみしさ 恋の終わりに 過去など未来の 足枷(あしかせ)なんだよ 本気だったかは 訊(き)かないさ ぬくもりも褪(さ)めてゆく 泣けば泣いただけ 冬枯れのヴィオラ 胸を破(やぶ)いて 響くさみしさ 君はまぼろし