海鳴りの詩 五体に刻んだ 赤銅色の シワが男の 五線紙だ 明るい娘に 育てたことが 冥土の母ちゃんへ でかい土産だと 笑う父ちゃんの 髭から背中から 海鳴りの詩が聞こえてくる ヤンサエー ヤンサエー ♪ 酒絶ちしてまで 口説いた女 死んだあとまで 恋女房 世間の女がカボチャに見えて ヤモメを通したね 男盛りをよ いばる親父の胸から腕から 海鳴りの詩が聞こえてくる ヤンサエー ヤンサエー ♪ 母親知らずに 嫁いだ娘 無事に女房を してるやら 初孫祝って 酒のむまでは 倒れちゃなるまいと 波に揺れながら 力む親父の舟から帆綱から 海鳴りの詩が聞こえてくる ヤンサエー ヤンサエー ヤンサエー