よく晴れた日曜の朝 デートの約束に浮かれて おまえはパンを焦がすだろう ネクタイを結び 倖せを神に感謝するだろう 指名手配の殺人犯として テレビにおまえの顔が映し出されるまでは よく晴れた日曜の午後 約束の時間が近づき 彼女はドレスを選ぶだろう 昨日拾った男を追い出し 慌ててシャワーを浴びるだろう どの名前でおまえと出逢ったのかさえ 思い出せないまま 運命はただそこにある 迷路を仕切る静かな壁の様に 運命はただそこにある ありふれた物語を繋ぎあわせたシノプシスの様に 運命はただそこにある 束縛の接吻を待つ紅い唇の様に 運命はただそこにある 壊されるためにそびえる独裁者の胸像の様に 従うのもおまえ 逆らうのもおまえ おまえが平凡な男でも 多重人格のフリークスでも 運命はただそこにある 運命はただそこにある 信じるのもおまえ 疑うのもおまえ 恋した女が天使でも 悲しい色情狂(ニンフォマニア)でも 運命はただそこにある 運命はただそこにある