君は宝物だから なにかをしてあげよう、と わからなくなる 暗夜へ歩く速さを変え 鎮るよこのためなら 真心を撒いて 控えた視点までまた 俯かせるA→G 撫でつける赤い冠 ねぇ可愛そうでしょう? 近似さえ捨て 誤砂を求める 踵の消えた覚悟の前傾 「私達の娘には 神の祝福が無かった」 哀しみの披露 から羞じめましょう 白い瑞 映える見世物 矯めた 路地裏 金と銀 同じ色 欠けゆく器官をただ 脱力させない叡と自慰 くすませる赤い帽子 ほら可哀想でしょう? 品詞さえ捨て 誤差を求める 頭の折れた 想い手と乞運 「私達と娘には 神の祝福は無かった」 金浸みの披露 から始めましょう 黒い瑞 栄える 店物 褪めた口裏 今のため、同じ事 君は源泉だから なにかをしてあげよう、と わかれなくなる 杜森へ向かう遠廻りを代え 狼檻の寄り道から 催期を飾れ 抱えた銀貨まで もう事実だけのA→G 差し出した赤い布切れ ほら可藍そうでしょう? 瀕死さえ棄て 御詐を留める 誰かに捧ぐぶどう酒とお菓子 「私達の過族には 神の祝福は無かった」 泡裂みの茶番まだ続くでしょう 空洞の渦 響く演劇 枯れた水差しに白と黒 同じ色