優しい気持ちで夜が明けるあの感覚 を知っているから 朝焼けの色はどんな時も多分死ぬま で美しいんだろうね 言葉の限りを尽くし尽くして言い表 された悲しみを 朝焼けの色はどんな時も多分生きて れば包んでくれるだろう 無理矢理にこじ開けた向こうに最後 の自分を委ねてみせた 選んだようで選ばされてたり 立っ てるようで立たされていたり 時々虚しくなるけれど 向いてない なぁって思うけれど 言葉の限りを尽くし尽くして最後に これ、解けるまでやるさ 生き地獄行きの切符を買って無効な 計画を立てて 結局地面を這いつくばった それで も良いと初めて思った 狭い、汚い、明かりのない部屋で初 めて歌を書いた 黙って泣いてる背中をわかりたかっ た、という歌 優しい君ならなんて言っただろうね 繰り返す度に日が沈んでゆく ようやく手に入れられたのはくたば る自由だけだった そんな準備はとっくの前から済まし てこうしてるっていうのに ここらでやめたい 全部諦めたい 手を引きたい 顔忘れてほしい けどなにか残したい どうでもよく なりたくない 実際生き延びたい 無意味に思える汗をかいた インク が手の腹に滲んだ 次に独り言をただ声にした 調子ハ ズレの歌が人生のようだ 沈む陽に目を焼かれないようにカー テンを締めるけど 朝日はそれをすり抜けて私を包むか らまた眠った 優しい君ならなんて言っただろうね 繰り返す度に日が沈んでゆく 簡単には言えないのが優しいことね でも見えない奥で待っててね そこ に行くまで あなた私の目を見ていてね 私あな たの目を見ているわ あなたなんて言うかしら 優しいあ なたは どれだけ言葉を尽くしても どれだ け時間を数えても どれだけ気持ちを連ねても どれだ け尽くし尽くしても 君を困らせても 何もならなくても 黙って泣いてる君の背中を 君の背 中の奥にあるその心を わかりたかった いや、わかりたいよな 優しい君ならなんて言っただろうね 繰り返す度に日が沈んでゆく 日は沈んでいく けど日は昇ってい く