鼻を突き抜ける 油の匂い 記憶の残滓が まだいい気がしてる このままで そのままで もう少し話を聞かせておくれ 目が覚める前に 記憶ははなしてはくれないから 都合よく自分で補ってる 性懲りも無く 時を重ねれば重ねるほど 重くなって錆びていく 「孤独だ」って吐き捨てる 前に進みながら"こりごりだ"と 失くし気付けたから "それもいいな"を 繰り返して俺たちはすすむのか あの安楽の日々は遠のいてく 手を伸ばしたとこで 届かない距離から 気まぐれが心に障る 鼻を突き抜ける 油の匂い 記憶の残滓が まだいい気がしてる このままで そのままで もう少し話を聞かせておくれ 目が覚める前に もう少し話を聞いておくれ 色褪せないように きっと孤独は いや、きっと孤独達は 雨や風で日々のヒビが入り 汗涙で錆びてく ハイテクな世界で 咲いてくか枯れてく 置いてかれてる? 俺は耐えれているのか? こたえてるのか? 悶えてる。 置かれた環境に備えても いまだ寂しい事ばっか 偉くシビアだ 兎角この世は 他人(ひと)には偉くシビアだ 描く道まだ半ばだ 仲間や家族や俺も老いて腐って 意思や大事な物を 残し置いて去っていく それが時に足枷や鎖のよう縛って かと思えばそれは 前に進む為の資材で 燃料になる 嫌な事が押し寄せても 暫くは大丈夫さ 夢に見る日の戻れない帰路 鼻を突き抜ける 油の匂い 記憶の残滓が まだいい気がしてる このままで そのままで もう少し話を聞かせておくれ 目が覚める前に