汚れた手で触ったシャツの袖 気付かないまま捲り上げて 弾けるように笑った君の声は今も 僕の頬を染める 触れるたび汚して積みあげた ガラクタ それを磨いては「綺麗だね」 と笑う君 ここに無いものばっか求めて 誰にだってなろうとした そんな僕の手を握った 君と会って分かったことが 溢れ出して困っている あり触れたことで構わない ただ笑っていて 解いてみて分かった 荷物は自分で持ってきたものばかり でも心に残った気持ちは 誰かにもらったものばかり 気付かずに落として いつか何も無くなっても それを「自由だ」 とまた君は笑うだろう 「忘れたい」ことだった思いも 「忘れない」と見せてくれた 君の濡れた頬を拭って 君に会えて良かったことを 声に出して伝えてみる どんな夜でも構わない そばに居させて