月の光さえも 見せない 夜の中ひとり漕ぎ出した まだ明けぬままに まっさらな舟に乗り 1人漂う 息もできない日々 少しずつ遠のいてゆくけど あたらしい世界は 孤独と手を繋ぐの 彼方置いてきた ありふれた時間 今は離れ 想っている 優しい陽の光 差す朝 待ち焦がれる 眼に映る すべてを焼き付けてきた 見つめてきたものを いつまでも覚えていたいから よみがえる記憶は 煌びやかに踊って あなた 消えてゆく 闇夜の向こうに 今はもう 別の夢見ていて あの日の ともしびを 瞼にくべたら あまた 過ぎ去った 幸せを抱いて 今は歌おう 夜明け想い 朝を待てず 鳴き声をあげる 烏のよう