政治の真似事のような ビラをまいた水曜の朝 本気で周りの全部 変わるなんて考えてない 彼はかつて同士と呼ばれ 逆らう事に 飽き足りないと言った 渋谷の改札で声を上げる 人の群れ達よ あれから新聞も 活字が増えたと 目を細めてる この国に夏がくる 変わらずの夏がくる 登記も書きかえたという 母の声が耳はなれない 彼女のスカートの丈も 会話も責めるのも短くなる 今日は少し遅く起きて 空いたバスの 後ろに揺られてみた 入り江の桟橋の低い土地も もう買えなくなる これから新聞は一人の 死亡記事もひかえるさ この国は何処へ行く 変わらずに進んで行く 〈♪〉 そろそろ梅雨も 軒をくぐって 僕も仕事を また始めるよ だから 何処かの人ごみで 偶然変わった君に 会いたいな その頃今より 昔に近い僕でいられたら この国に夏がくる 変わらずの夏がくる この国は何処へ行く 変わらずに進んで行く この国に夏がくる