止め処なく溢れる熱い雫は 火照った頬を痛めつけるの 嘘を吐く誰かの冷めた瞳は 湿った空気を今凍てつかせる 邪に揺れた不安定な線は 幻の点と点を結んだだけ 今年もホラ、秋雨が土を跳ね彩る 満ちる満ちる憤懣の沼にあっけなく 人々は沈み 代わる代わる欺瞞の刃が心の溝を奥 深くなぞる 仮初めの想いは悲劇を生んで 並外れた滅びの種となる 大時化に見舞われた船と 寂しげに血塗られた行末 日が暮れた空、 禍時になり藍色に染まる 満ちる満ちる憤懣の沼にあっけなく 人々は沈み 代わる代わる欺瞞の刃が心の溝を奥 深くなぞり 巡る巡る時の流れに私は今日も身を 委ね 回る回るこの星の陰にいつも隠れ黙 っているのは 愛?否、悲しみ? 怪異な営み 小粋な街並み 澱んで見えて 霞んで消えて