全然何も言いたいわけじゃない ただ、どこでも君の 後ろ姿を その匂いを 探すのをやめたい いつでも白いクロスバイク 追いかけて ばかみたいだよ、うんざりするよ 非常識でさ、君への想いは 全然モラルとか、時間とか、 守っちゃくれないんだよ それは 形がなくて掴めやしないし 全く困るんだ 君のことを忘れられたら どんなに静かで厳かな そんな毎日が来ると思うと 僕はもう、 いっそ殺されてしまいたいよ何かに やがて抑えきれない想いは 星と星の間を通って 僕の部屋へ すこしずつ 光を運んでくる なんて綺麗なんだ なんて残酷な光だ なんて美しい夜なんだ あのね、本当なんでもないんだよ ただ 君を思うたびに 今の忙しなさや 荒んだみにくさ 見ないようにしているのかも あの日君と吸った白息、夜空も 無駄だったかな もう無駄だったらいいな 果てない、とかさ そういうこの不条理な 世界の中で僕は何を信じて 生きていけばいいの もうありえないことの全て 愛おしいとさえ思ってしまうんだ 頭でっかちな感情の前に まだ君に伝えていないことが それは それは 至上不可欠で 世界で一番 いらない 必要ない 冬の匂いがする だから 願いを込めてあなたの夜空にキスを 僕の世界の中でずっと ずっとずっと 光を灯してゆく なんて綺麗なんだ なんて美しい夜なんだ なんて、強がりもいいとこさ