この席から見えるあの空を 独り占め出来たらな 奏でる音はいつも何かを うつくしんでいるようだ 見てるだけ 想うだけ そんな日々だったのに どこまでも澄む空に 胸が締めつけられる 瞳は私の隣をすり抜けて 春風が優しく花を咲かせ 空を惹き立てた この席から見えるあの空に 桃色が華を添える 特等席だったこの場所は もういらなくなった 第二ボタンにかけた指 あの子を見つめる優しい瞳 伝えたい言葉たち 何も伝えられずに 青は私を彩ってくれたのに 春風はいたづらに花と君を 連れ去ってしまった どんなに追いかけても触れられない 君の名前と同じ色 好きだった 好きだった 好きだったの もう言えないけど あと少し好きなままでいい? 少しだけ 春の風が私の初恋を運ぶまで さよなら 差し込む光が目にしみる 春風に託した歌声は空に届くかな 私が奏でる「青」よ今、君に届け