いまさらの記憶過ぎ去ってく いまどきの奇特を眺めてる 来た道なんて どうでもいいことばかり 手の鳴るほうは 見たことある鬼ばかり どうぞ この鍵は二度と 開かないように 花咲く土手の向こう側 遠く投げ捨てて はじめだけ痛いけど それもだんだん慣れてくの とりとめのない言葉繰り返す 嗚呼 ひらひらと蘇る 朧げな陽の欠片 目を閉じる 目を開く 昼と夜と明け方の隙 薄明かり月の匂いがする 曖昧の余白をなぞってく 特別なんて そうでもないものばかり 求めるのは カタチのないものばかり たとえば 最後のひとときでも 泣かないように いつかの大切な景色だけ 焼き付けて じゃれあいの徒心 それもだんだん冷めてくの 吸い込んで 息殺し 吐き出して 嗚呼 さらさらと白み出す キンボシが残る朝 微睡んで くるまって 事切れる その日まで はじめだけ痛いけど それもだんだん慣れてくの とりとめのない言葉繰り返す 嗚呼 ひらひらと蘇る 朧げな陽の欠片 目を閉じる 目を開く 昼と夜と明け方の隙 いまさらの記憶過ぎ去ってく いまどきの奇特を眺めてる