忘れようと 寄せる時間に 押されてきたけど 今でも時々 さびしくなるんだ あれこれ話したいな 眠りを待ち 待ち疲れて ひらいてゆく夜明け 例年より遅めの 初雪のしらせ 届いたよ あの静かに寒い 帰り道がなつかしい つないだ掌に 託していた思い いまを生きる僕を ずっと満たしている きみ 気忙しさと前向きさの違いを知りながら 人は駅に向かう 歩く速さを落とせない こんな時どんな言葉 きみは渡すのかな つないでゆくために 朝が世界をめぐるなら 受け取るよ しっかり 戻ったりしないように 果てることのない 望みを照らすなら 暮れゆく空も もうイヤじゃないよ きみと見てた未来が 少しだけ 呼吸をはじめる そっと・・・ つないだ掌に 託していた思い つないだ掌に 通ったあのぬくもりは いまを生きる僕を 紡いで行くための しるし やがて僕も 同じ場所に 行くことになっていて あの頃のふたりを 持ち寄りたいな あの頃の