答え合わせ うやむやに 味のしない恋を噛んでた 我慢比べ 求め過ぎは しらけてしまうから 良いか悪いかなら 「良くはない」くらいの日々 中だるみ映画の 「それっぽい」描写みたいなふたり だった 初めから過ちとわかっていた頭は 心と体に任せる くらいにはふやけてたね 今さら君のことを 思い出しているのさ 馬鹿なふりをしておどける くらいには好きだったよ くたびれてる 冷蔵庫を 覗き込んでいるみたいで 目をつむって口つけるか 無駄になるけど棄てようか 賞味期限なんて とうに切れているのにさ 「まだどうにかなる」と どうもしないまま過ごしたふたり だった 初めから過ちが何故だか魅力的で 心と体を満たせば幸せすら覚えてた 今さら君のことを 思い出しているのさ 馬鹿なふりができなくなる くらいには好きだったよ 良くはなくても 悪ではない 情はあれど 愛には遠く 過ちを過ちと認識してしまう朝は 馬鹿みたいだなと頭が 冴えるから嫌いだった 今さら君のことを 思い出しているのは 馬鹿みたいに晴れた空が 「それっぽかった」ただ それだけ 初めから過ちとわかっていた頭は 心と体に任せる くらいにはふやけてたね 今さら君のことを 思い出すくらいには 馬鹿みたいでも恋してた きっと ちゃんと好きだった 答え合わせ 君はいない 間違いだとは思わない しらけるより うやむやに ずっと「それっぽい」ふたり だった