いつか、 もう帰ってこない私を思い出しても 電話なんてかけないでよね。 いつか、 もう帰ってこないあなたを思い出し ても電話なんてかけないからね。 今日が終わる、暮れる、 また夜になる。 息を止める君の声がする。 やはり声を聴きたくなってしまった 。 弱虫の音がする。 擦り切れた日々だ、 酒灼けの喉にぬるいコーラを流し込 んで部屋の窓を開けた。 夕方みたいだ、 頭は痛いが冬の澄んだ空気のおかげ で少しは楽だな。 いつか、 もう帰ってこない私を思い出したら 呪ってあげる。 ずっと忘れさせないわ。 あのね、 本当に苦しくなったら電話をかけて しまうけれど気にはしないでね。 僕ら二人流した時間を思い出すとな んでこんな辛いかな。 きっとあなたにとっての特別な日を 僕は平日と思っていた。 いつか、 もう帰ってこないあなたを思い出し たらたまになら電話取ってあげる。 だから、 深夜でもいつでも私からの電話ちゃ んと出てよね。 あのさ後悔はしてるんだ、 きっと「今更ね。 」と君は怒ってしまうだろうけれど 。 どうかあの日々の二倍の年月くらい は思い出させてね。 今日が終わる、暮れる、 また夜になる。 君の声が少し遠くなる。 やっぱ元には戻らないよな、 わかっているけれどね。 僕ら二人暮らした時間の中に大切を 詰め込みすぎたみたい。 どうか君が次に好きになる人は強い 人であってほしい。 いつか、 もう帰ってこない私を思い出しても 電話なんてかけないでよね。 「いつか、 また私のこと思い出すときくらいは 優しい人でいてね。」