空にほほ笑む 十月桜 ふたり 交わした月夜の約束 胸に咲くあの日の言葉 風に吹かれるだけ どうかこのまま静かに枯れさせて -街を彩りはじめる街灯- -沈黙をつなぎとめる雑踏- -そっと ただそっと- -悲しいほどに輝く 三日月のネックレス- -同じ景色を見ていたかった- -誰かの歌に耳を塞いだ- -重ならない 結ばれない 離れない 2つの影- 生きるたびに奪って 許しあうたびに痛くて 想いも 出会いも 消えてしまえばいいな 欠けてゆく月の下 苦しみを抱きしめた 光の名前は もう 思い出せないや 最後の声は 愛で汚れて 吐き出す前に ため息に溶けた 震えてる小さな手は もう 僕のものじゃないよ どうか心に優しく触れないで -何度も繰り返しぶつかって- -安らぎの在りかをまた憎んで- -ずっと ただずっと- -悔しいほど強く握りしめた 星のネックレス- -幸せの日々をあげたかった- -幸せの意味を知りたかった- -二度とは戻ることのできない 明日への帰り道- 答えを探すように ありがとうなんて言わないで その目も 笑顔も 嫌いにさせてほしいな 満ちてゆくのは涙 吐息は白くなっても 記憶の温度は まだ暖かいまま 生きるたびに奪って 許しあうたびに痛くて 想いも 出会いも 消えてしまえばいいな 時が連れ去るように 朝日は昇ってゆく 光があふれて もう キミは見えないな 空に舞い散る 十月桜 ひとり ふと見上げた君無月