やさしく あなたを私の乳房へ 抱き寄せ 両手で守りたい 深い傷 錆びた夢 どうしてそんなに強がるの この唄を 吐息にのせて からめてく 絹の繭のように 泣きなさい 渇いた声をあげて 砕けても つなぎとめてあげるよ あふるる 私の水を注いで あなたのその水 受け取って 紡いでく 闇を抱き やがては 消えゆくあの命 この唄を 吐息にのせて からめてく 絹の繭のように でもいつか さなぎは蝶になって 飛び立つわ 虹の待つ大きな空 ここにある ここにいる それだけ何もない それでいい 迷わない いつかあなたが 旅立つ日 つまり死にゆくとき この私 あなたのそばでずっと 見送るわ 瞬きもせず見つめる