甘露だらり

歌詞

どろどろと雲の隙間から だらりと垂れて 甘い露にゃ毒がある そりゃそうさ どろどろと雲の隙間から わらわらと口を開いたまま 時代はもう変わった 文明開花宣言から何年経ったろう 景色は潤っても 日に日に乾いてゆく人々 一滴の雨を待つ 朝露すら降りない 内側から枯れ果て 気づけば空洞になっちゃって 逆さまてるてる坊主 土砂降り天気予報 願望スローガン掲げりゃ いとも簡単なプロパガンダ 彷徨う浮浪人が はじめて気づいた丸見えの真実 空は大きな目玉だ！ と叫ぶ声がこだま その目から涙こぼれて 巨大な一滴は 分厚い雲に落ちて垂れる 欲しいならさあおいで 君と僕は空洞じゃない！ 必死に波に逆らう じゃあもう甘露はいらない？ バブルの膜思い切り蹴り 渇いた世界喉を潤せ バブルの中はもう終わり 弾けてしまえ渇きの民 どろどろと雲の隙間から だらりと垂れて 雨乞い踊りのリハーサルをビビらす わらわらと口を開いたまま まるで生簀の鯉 甘い露にゃ毒があるそりゃそうさ どろどろと雲の隙間から わらわらと口を開いたまま もう好きにせえよ これ最後の言葉にはピッタリだね だってもう溢れた ミルクは戻らないね その目その声獣みたいで怖いね そっかもう話しかけても 何にも分かんないね ベロに溶ける甘露 壊れた感情暴露 大の大人が漏らした 反動の本音は喃語 雲の上まで耳痛く響くは合唱 大声震わす空のガラス 割れそうにうるさいよ 楽しいね祭りだね 外から眺める世界 小さくてしょうもない だから言ったあれほど しょうがないよ甘露を知って 初めて乾きを知った どろどろと雲の隙間から だらりと垂れて 雨乞い踊りのリハーサルをビビらす わらわらと口を開いたまま まるで生簀の鯉 甘い露にゃ毒があるそりゃそうさ どろどろと雲の隙間から わらわらと口を開いたまま