この街は海の中みたいだよ、ルカ 報われると終わってるの両足で 進んできた 息継ぎできずに 溺れた水底で 力尽きて うずくまって 最後の手紙を書いた 諦めたその訳とか いなくなりたい訳とか 堪えきれない言葉が溢れていく 会いたいよ 僕の可愛いルカ だって会えないから バカな理由だねって 笑ってよ 君は可愛いルカ 未来は未定だったね それも終わりなんだね 水面へ昇っては 弾けて消えてく、ルカ 解凍しては温めていたよ、ルカ 上澄み泳ぐ魚たちを 見送って眠るクラゲが 君を知って 夢を見て 人間になった 遡って 掘り起こして 君といた日々を書いた 写真とか映像とか絵とか詩とか 音楽では 残しきれない記憶で溢れていく 会いたいよ 僕の可愛いルカ だって会えないから バカな理由だねって 笑ってよ 君は可愛いルカ 過去も未定なんだね 今ならわかるよ 会いたいよ 僕の可愛いルカ 君はここで生きてる 忘れないでいてって 笑ってる 君は可愛いルカ 過去も未定なんだね 今 蘇るよ 吹き抜けてゆく風 順番待ちのあくび つまんなかった映画のセリフ 溶けた氷の味 バス停の錆の色 水溜りの花びらの泥 ミスった割り箸の棘 ベランダに落ちてた羽 君の思いつき ハナウタの名曲 遠回りになっただけの抜け道 一番楽しかったことは?って 聞いたとき そんなの決めないって 最後までわかんないよって 君は言った 水面へ昇っては 弾けて消えても キラキラ光ってる この街は海の中みたいだよ、ルカ 報われると終わってるの両足で 進んできた あともう少し書き続けるから、ルカ 書き切れない 書き切れない 最後はきっとここじゃない 会いたいよ 僕の可愛いルカ
