いつかふたりで行きたいね・・・ あの日 交わした約束が叶うことはない 2年目 夏の日 Ah… 背中越し 君を感じた 視線そらした夕暮れ 手を伸ばし 引き寄せられた 夜が明けるように 気がつけば 隣にいつも 鼓動感じた朝焼け いたずらに 笑う横顔が 心紅く染めた 夏の終わり告げる花火の音に 浴衣かんざし鼻緒が踊る 祭り囃子が遠ざかる夜に 君は消えたんだ いつかふたりで行きたいね 誓った指に ふわり 固く鍵をかけられたまま 明日を拒んだ 君とふたりで行きたいと 話した場所でまた いたずらに時間だけが過ぎていく 4年目 冬の日 Ah… 追いかけた 君の背中は 幻のように途切れて 履き慣れない 下駄の音だけが そこに響いていた サヨナラを 聞けないせいで 消せない影が日増しに 焼きついて こびりついていく 遠いはずの記憶 夏が消える 花火燃えて 忘れたい横顔が ゆらりゆらり揺れる 君とふたりで行きたいと 誓ったはずの 場所で笑う僕だけが苦しくて いつまで Ah… いつかふたりで行きたいね 誓った指に かけられたままの鍵は錆び付いて 明日を拒んだ 君とふたりで行きたいと 話した場所はもう 交わした約束が叶うことはない 明日を返して Ah…