夏吹く風 夏はいつも きまって いつのまにか やってきて 涙でぬれた ほおを かわいた風でふいてくれる 長い髪を風にとかせて 振り向けば あなたがそこにいた そんな去年の思い出は まだ忘れてはいないけど あなたを みかけると 前はいつも きまって 涙を流していたけど そんなことも なくなって ああ わたしの心のなかで ひとつの季節が過ぎたんだね そう思うだけかな 夏吹く風のなかで はしゃいだ夢が いつか 光に溶けだすように いまのわたしにも新しい きらめく景色が見えている 夏の風よ もしおまえが 言葉をはこべるのなら あのひとに伝えてほしい わたし もう元気だと