Track bySuiseiNoboAz
今や 雨が降ったときには 傘を差すことを覚えて あたりまえの人のようにふざけた 俺たちは 生まれた場所を 放り出されて あてもなく 胸に流れ込んだ水の あの冷たさも忘れて 見ろよ 跳ね返る光に 声を掻き消すほど強く 波間に吹く風 靴底の砂 俺たちは かわした契りの 澱を集めて あてもなく 肩に降り積もった雪の あの冷たさも忘れて マシンの風 南より来たりて マシンの風 俺の窓を揺らせ