柔らかな陽射しの下で 僕を救ってくれた 君が微笑んでくれる それだけでいい 華やいだ街の片隅で 突然君が切り出した なんとなく分かっていたけれど そんな予感がしてた 側にいるだけで幸せだった もう何もいらないよ「愛してる」 「ごめんね」と泣き出す君に僕は かける言葉が何も無かったんだ 君が側にいてくれるだけで ずっと笑っていられた もう二度と会えなくなるの 胸が苦しいよ あどけない笑顔を見せる君の名を 聖女と名付けた いつもと変わらない最期に 終焉なんて感じない またいつか会える日が来たら その時は笑顔で… 側にいるのが当たり前だった ありきたりだけれど「ありがとう」 「さよなら」と手を振る君に僕は 見えなくなるまで手を振ったんだ 夏が終わり秋が来る頃には 僕を忘れるでしょう あの日言えなかった言葉は まだ心の中に あの頃と変わらないこの景色に 聖女を重ねて 何も無いこの僕に差し出された 聖女の救済